ウラハラ
不安定な心のまま、お店に。
こういう日にはくるんだよね、彼。
なんとか静めていた私の心は明らかに動揺する…。フクザツな気持ち。会いたかったくせに、弾まない感じ。
なんだかやっぱり顔が見れない。
二言三言は話したけど。
二人きりにはなりたくないと願っていた。
ちょうど他のお客さんが来たので、私はそちらに移動できた。
必要以上に移動して、そちらのお客さん対応に徹した。何か言いたげな彼の視線を遠くに感じながら。彼の方にはママがいるから任せていても平気だったし。
氷を補充しにいくといやでも彼の近くに行く形になる。ママが席はずしてたのかな?そんなタイミングで「この前はごめんね。」って。
私は氷に目を向けたまま「それは仕方ないよぉ。」って言うことしか出来なかった。
(断った事を気にしてはいたんだ。)
だから、来たんだろう。たぶん。
その気持ちには安堵した。
結局帰るまで、それしか話さなかった。
ホッとする気持ちと不完全な気持ちが入り交じったまま…。
帰るときはいつもの笑顔で「お疲れ」を言ってくれたのだけれど。
その顔見た途端、胸が苦しくなった。
たくさん伝えたい事があるのに、
何も話せない。ウラハラな態度になってしまう。そんな自分が情けないっていうか。
素直にぶつけられないってなんて悲しい事なんだろうって。
帰りの電車の中でなんともいえない感情に押し潰されそうになった。
やっぱり好きなんだな。
その感情が満たされたら、他のどんなつらい事も頑張れるのに。何よりの活力源なのに。
改めてわかった。他の誰かじゃない、やっぱり彼じゃなきゃダメなんだろう。
なんて恋って苦しいんだ。でもそればっかりじゃないよね。
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